地震、台風等の災害が発生時、家族の一員であるペットたちも被災してしまいます。

２０１１年３月１１日に発生した東日本大震災では、住民が津波や原発事故で緊急避難を余儀なくされ、大切なペットと離れ離れとなった事例が多く発生しました。

また、２０１６年４月に発生した熊本地震では、ペットと同行避難しても、鳴き声や臭い、動物アレルギーなどの問題から、避難所へ一緒に入れず、車中泊を余儀なくされる事例も発生しています。車中泊のためエコノミー症候群により亡くなった方もおられます。

大切な家族の一員であるペットと一緒に、災害時の困難を乗り切るためには、飼い主自身が日頃から備えておくこと（ワクチンの接種、狂犬病の注射、ノミ・ダニの駆虫、マイクロチップの挿入など）が重要です。

避難所では、人に対する準備はされていますが、ペットに対する準備は基本的に飼い主の責任です。また、救援物資が届くまでには時間がかかりますので、当面の間必要な物資を用意して、すぐに持ち出せるようにしておきましょう。また、むやみに吠えない、ケージに慣れさせておく等、基本的なしつけをしておきましょう。避難している周りの人にとっても、ペットにとってもストレスを少なくすることにつながります。また、ケージに慣れさせておけば、日常生活でも留守番や来客の際、車での移動時などに役立ちます。

防災用品の準備

優先度の高いもの

• 療法食、服用している薬
• 日頃食べさせているフード、水（５日分以上）
• 予備の首輪、リード（伸びないもの）
• 食器・ガムテープ（ケージの補修など多用途に使用可能）　など

その他準備しておくべきもの

• ペットシーツ、排泄物の処理用具
• トイレ用品（猫の場合は使い慣れたトイレ砂）
• タオル、ブラシ
• 洗濯ネット（猫の場合）　など

準備しておくと有効な情報

• 飼い主の連絡先、動物の写真（飼い主と一緒に写っているもの）
• ワクチンの接種記録、既往症、健康状態
• かかりつけ動物病院